施設一覧
equipment
検査室・診察室
眼底カメラ (走査型超広角眼底撮影装置)
3色のLEDを光源とし、画角は1画像で133°、最大267°まで撮影可能な超広角眼底カメラです。撮影時の最小瞳孔径は2.5mmと、散瞳薬を用いなくても撮影が可能です。解像度は7μmと高く、単色画像や自発蛍光画像とあわせて、糖尿病網膜症や加齢黄斑変性などの網膜疾患や緑内障の詳細な診断・経過観察に有用です。
光干渉断層計(OCT‐A:Optocal Coherence Tomgraphy Angiography)
OCT検査とは、網膜を13次元像で撮影し、僅か数μmレベルの病巣を断層像や3D厚みデータとして解析できる、非侵襲的(目に触れない安全)な検査です。2緑内障の早期診断や糖尿病網膜症3加齢黄斑変性、黄斑上膜、黄斑円孔など網膜疾患全般の診断に大変有用です。
さらに当院のOCTでは「蛍光眼底造影検査(造影剤の血管注射)」にかわる4「光干渉断層血管撮影(OCT-Angiography)」が行えます。
これはOCT撮影原理を基に造影剤を必要としない新しい検査方法で,眼底の血流形態を診断するのに有用です。
自動視野計
視野検査とは、目の視野、すなわちどの範囲まで物を見ることが出来るかを確認する検査です。検査は、自動視野計と呼ばれる専用の機器を使い、顔を固定してドームの中を覗き込む形で、そこに現れる光が見えた時点でボタンを押していただきます。検査は通常片目10分以内、両眼で約15分程度です。
視野の異常が確認されると、緑内障をはじめとした目の疾患の他に、脳に関する疾患が発見される場合もあり、詳しい検査や治療が必要となります。
ゴールドマン視野計
緑内障はもとより、視神経や頭蓋内の疾患などによる様々な視野異常の検出に有効です。
周辺異常が出現する中期以降の緑内障や進行した緑内障では、この機器を用いた動的量的視野検査を行うことで、どのような視野なのかを的確に捉えられます。
検査は、視能訓練士が患者様の状態を確認し、コミュニケーションをとりながら行いますので、検査による苦痛を軽減し、良好な検査結果を得ることができます。
角膜形状解析装置(Corneal topography)
この検査によって、角膜のゆがみ(=乱視)を解析することができます。円錐角膜などのメガネで矯正ができなくなる角膜不正乱視をきたす疾患の診断に必須の検査です。また、LASIKなどの屈折矯正手術後の経過観察やオルソケラトロジーの効果判定にも有用です。白内障手術においては切開創の位置や、乱視用眼内レンズの適応決定に重要な検査となります。
スペキュラーマイクロスコープ(角膜内皮細胞検査)
白内障手術やレーザー治療といった目の中の手術・治療の前には、角膜内皮細胞検査を行って、水疱性角膜症という疾患の発症リスクを評価しなければなりません。角膜内皮細胞検査は、スペキュラマイクロスコープという検査器機で角膜内皮細胞を撮影し、評価します。スペキュラマイクロスコープには、接触型と非接触型とがあり、当院では非接触型のトーメー社製スペキュラーマイクロスコープEM-3000を使用し、眼球に接触することなく撮影することが可能です。もし、角膜内皮細胞密度が1,000個/mm2以下であった場合は、術後に角膜に浮腫が生じ、透明性が低下して視力低下をきたす水疱性角膜症を発症するリスクがあることを患者さんに十分説明して、角膜内皮細胞を十分に保護しながら、慎重な手術操作が求められます。
眼軸長測定装置(光干渉式+超音波)
白内障手術の際に眼内に挿入する人工レンズの度数を決定するために、目の大きさ(眼軸長:角膜から網膜までの距離)や角膜の屈折力(角膜曲率半径)などを測定するための装置です。
光干渉式測定は、非接触で測定が可能なため患者様の負担を大きく軽減し、かつ3Dオートトラッキングにより角膜中心部を捉えて自動で測定を開始するため再現性の高い測定結果が得られます。
高度に進行した白内障では、光干渉式では測定できない場合があり、超音波での測定が必要となりますが、当院の装置はそれぞれの方式で測定が可能です。
レーザーフレアーメーター
前房水中の蛋白濃度をレーザーにより定量的に測定する装置です。
ぶどう膜炎、眼球打撲、眼科手術後などの際には、眼の中に炎症がおこる場合があります。この検査では炎症の程度を数値で得られるため、炎症の微細な変化が客観的にわかります。
検査は非接触で行われるため点眼麻酔も不要です。同じ目で数回測定し、両眼で5分前後の検査です。
細隙灯顕微鏡
細隙灯顕微鏡検査は眼科診療において、視力・眼圧・視野検査とならんで基本となる検査です。
細隙灯顕微鏡(Slit Lamp)は、目を構成する多くの組織(まぶ た、角膜、結膜、強膜、虹彩、隅角、房水、水晶体、硝子体、網膜、視神経など)やコンタクトレンズ、眼内レンズなどを立体的にリアルタイムで観察することができる生体顕微鏡です。スイス の Haag-Streit社製Slit Lampは、優れた光学系を有し、多彩な観察方法を駆使することによって、各組織を毛細血管レベルはもとより、赤血球や白血球などの血球成分や角膜上皮および内皮細胞などの細胞レベルまで観察することができます。それらの所見を詳細かつ正確に把握し、他の検査結果と合わせて総合的に考察することが、患者様の目の状態を的確に判断し、必要な治療方法を選択する第一歩であると考えます。
また当院では、すべての細隙灯顕微鏡に精密圧平式眼圧測定器アプラネーショントノメーターおよびデジタル小型3CCDカラーカメラを装備し、正確な眼圧測定およびデジタル画像の記録が可能となっています。
ポータブルスリットランプ
充電式でコードレスの手持ち型の細隙灯顕微鏡(スリットランプ)です。
通常の細隙灯顕微鏡では検査が困難な小さなお子様や、車いす、ストレッチャーにお乗りの患者様の診察を行うことができます。
当院では、各診察室に本器を設置し、スムーズな外来診察を行うとともに、停電を伴う災害時に院内外での診察にも対応できる体制作りを今後も継続して行ってまいります。
オートレフケラト/トノメータ
眼の他覚的屈折値、角膜曲率半径、眼圧を1台で測定できる装置です。近視もしくは遠視、乱視の程度を他覚的に測定して、自覚検査である視力・屈折検査の参考とします。また、移動することなく眼圧の測定も可能で、その際に目に当たる空気の勢いは、自動吐出圧制御:Advanced-APC(Automatic Puff Control)機能により、エアーの吐出圧が低減されており、目に優しい検査が可能です。
視力検査表
視機能検査の基本となる視力を測定する器械です。
内蔵の光学系により、視標窓の奥に、患者様の目の位置に適した高さに自動調整された視標が呈示されます。
入射する光などの検査環境変動要因に左右されにくい、安定した検査結果が得られます。
また、夜間を想定し、輝度を下げた視標呈示も可能です。
オートレンズメーター
お手持ちのメガネやコンタクトレンズの度数を測定する機器です。108ポイントマルチポイントエリア測定を採用し、レンズを載せるだけで、単焦点レンズか累進レンズかを「マルチポイントエリア測定機能」が自動判定し、すばやく測定することが可能です。お手持ちのメガネの正確な度数測定結果が瞬時に得られ、視能訓練士が測定した視力検査の結果と合わせて、患者様がお持ちのメガネが今の目に合っているかを正確に判断することができます。
画像ファイリングシステム
様々な検査で得られた画像データは、ニッデク社製の画像ファイリングシステム、NAVISで患者様ごとに検査日ごとに整理され、外部ネットワークとは隔離されたコンピューターおよびバックアップ用コンピューターに自動的に保存されます。検査結果であるデジタル画像は各診察室のパソコンモニターに表示され、患者様への病状説明に使用しています。撮影した画像は任意の場所を拡大して詳細な所見を確認することが可能です。デジタル画像データは経年劣化がなく、必要な際にはいつでもプリントアウトが可能です。
また、各診察室のモニターでは、細隙灯顕微鏡で観察・撮影した前眼部や隅角、眼底の写真も表示・保存が可能で、これらの写真を患者様に提示し、病状の説明に用いています。
レーザー室
パターンスキャンレーザー
レーザー光を照射することにより、病気の進行を抑制したり、治療を行う装置です。
主に糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜円孔、網膜剥離裂孔、加齢黄斑変性、網膜細動脈瘤などの眼底疾患に対する網膜光凝固術や、緑内障に対する虹彩光凝固術、隅角光凝固術などに使用します。(詳しくはこちら)
【より安全な光凝固】
治療光である「イエローレーザー光」は、網膜の中心部である黄斑部付近の疾患治療においても、安全に行える最適な波長です。
【痛みを少なく、治療を短時間に】
当院では、レーザー照射パターンをあらかじめ設定することで、1回の操作で自動照射することができるパターンスキャン・レーザーデリバリーシステムを備えています。
このシステムを使用してレーザー光を照射することにより、眼の侵襲が少なく、従来よりも痛みの少ない治療が可能で、治療時間も短くなります。
【さらなる治療】
IQ577は「マイクロパルス」という機能を有し、これを使用した「マイクロパルス閾値下凝固」は、糖尿病黄斑浮腫や網膜静脈閉塞症の黄斑浮腫の治療を従来よりも安全かつ低侵襲で治療可能です。
Nd-YAGレーザー
主に後発白内障に対するレーザー後嚢切開術や閉塞隅角緑内障に対するレーザー虹彩切開術に使用します。 (詳しくはこちら)
手術室および手術控え室
白内障手術装置
CENTURION VISION SYSTEMは多くの大学病院でも使用されている白内障専用手術装置で、鋭敏なセンサー技術と、良好な応答性を持つポンプを搭載することにより、術中の合併症の発生を最小限に抑制します。また、必要最小限の超音波発振を可能としたトーショナル超音波ハンドピース Ozil IPとの組み合わせにより、優れた核の破砕力を発揮し、安全かつ効率性の高い極小切開白内障手術が可能です。使用する眼内レンズは、乱視矯正用眼内レンズも含め、患者様の目に最も適したレンズを選択し、専用の挿入機器を用いて極小切開創から挿入することが可能です。
手術用顕微鏡
当院では外来処置室および手術室に手術用顕微鏡を設置しています。
手術室のCarl Zeiss社製手術顕微鏡 OPMI Lumeraは、設定が全てコンピュータ制御され、より少ない光で明るく均一な術野を作り出すWith Stereo Coaxial Illumination (SCI)を搭載し、術者や助手にとって高解像度の立体視が可能で、安全かつスピーディーな手術に大きく貢献しています。
生体情報モニタ
手術中の患者様の血圧、心電図、脈拍数、呼吸数、動脈血中の酸素飽和度などの全身状態をリアルタイムにモニターします。手術に際しては、術前の全身検査を内科ドクターとの緊密な連携により行い、安全な手術を最優先で施行しております。また、術中の不慮な体調変化にも対応できるように、酸素ボンベ、救急薬品、AEDを設置し、循環器専門医のコードブルー体制も完備しております。
高圧蒸気滅菌器
確実に滅菌された器具を用いて手術や外来診察・処置を行うことは重大な合併症である感染症を予防するうえで基本中の基本であると考えます。
当院では2台の高圧蒸気滅菌器を設置し、専任のスタッフによる器具の滅菌および管理を徹底し、常に万全の体制で患者様に使用する器具の衛生管理を行っています。
待合室
診察までのお時間を少しでも快適にお過ごしいただけるように 様々な設備を設置しています。
大型液晶モニター
クリニックや行政機関、医師会などからの様々なお知らせをご覧いただけます。同時に2画面表示にてTV放送やBlu-ray・DVDソフトもお楽しみいただけます。
空気清浄機
待合室には2台(加湿器付き)、そのほか化粧室、検査室、各診察室、手術室、手術控え室、手術準備室など院内すべての部屋にイオン発生機能付き空気清浄機を設置し24時間稼働しています。
多目的化粧室
大きな鏡を備えたパウダースペースと車いすと介助の方も同時に入れる広くて清潔なバリアフリー化粧室(便座クリーナー、ウォシュレット付きトイレ、チャイルドシート、除菌ハンドソープ、速乾性手指消毒剤、ハンドドライヤー、非常通報装置などを設置)
車いす・ブランケット・モバイルバッテリー・お子様用絵本(院内専用)
ご利用希望の患者様はスタッフにお申し付けください。